レガシィに乗って

mightymouse2006-07-24

久しぶりに遠くまで行ってきた。ほんの三時間ほどの場所。街のなかに”メインストリート”が一本あり、市役所の建物の裏側が警察署になっていたり、まちのはずれにウォルマートがあり、ゴールドラッシュ時代からの鉄道が一本…まちの入り口から出口まで三分のドライブ。名所旧跡があるわけでもないけれど、こういうところ大好き。
アメリカのしょぼいモーテルも私はだいすき。四つ星ホテルが嫌いとか貧乏旅行とかってわけじゃない。こういうところはこういうところに泊まらなくちゃいけないのだ。オーナーがインド人。しょぼさポイントが上がりますね。最初に入った部屋、クーラーが壊れてました。しょぼポイントまたアップ。一応ある「プール」、やく3×4メートル。こういう部屋でやることはひとつ。近くのスーパーで冷たいビールとおつまみを調達してベッドのうえでテレビを見ながら宴会。宴会しながら部屋にあったパンフレットなど読んでいるとここから30分ほどのところにカジノがあるらしい。おぉ、アダルトな夜になりそう。宴会は早々に切り上げ、カジノへと車を走らせる。
道を間違えようにも一本しかないのでこれでいいはずなのだが、こうも何にもない畑の真ん中を走り続けると、一応不安になってくる。が、たしかに30分ほどで道が二手にわかれ、ありましたよ、しょぼいのが。最近どんどんふえているインディアン経営のカジノ。なんでもそろってます、カード、スロット、レストラン、ライブショー。ステージで生バンドでなんかやってるんだけどそれはスロットマシーンとレストランにある一角をカーテンでしきってあるだけのもので、昔の共産圏の国のディナーショーというか、文化祭の学生バンドというのか、そんなかんじでABBAみたいな曲をノリにノッて演じていた。シーフードを食べようと張り切ってる旦那を「ここから一番近い海って、いったいどのくらいはなれてると思ってるんだよ!」と押さえつけ、もっと雰囲気のあるコーヒーショップへ。いいね、ウッドパネルの壁、その反対側の壁には鹿や熊、鳥、ドングリ、バスケット、インディアンのおねーさんなどのすてきな壁画。
ここでエスプレッソなんかたのんじゃいけないよ。グリルした茄子とマッツォレラのパニーニなんかも。ここではね、ふつうのコーヒーとふつうのサンドイッチだよ。24時間いつでもたべられる「朝食セット」なんかもいいよ。ということで、私は「クラブハウスさんどいっち」ダンナは「ベーコン目玉焼きセット」。三日分の塩分と脂肪のかたまりのような晩ご飯。結局ギャンブルに費やした時間は一時間足らず、よって、散財もせず、無事にモーテルに帰ってきた。
部屋を出るときにつけっぱなしにしておいたテレビはイスラエルの爆撃のようすを流していた。こういうニュースでも、自分の家そ外でみると、なぜかまるでよその国のことのように(って、本当によその国ではあるが)みえる。